◯はじめに

トレイルランを始めたころ「ジェル」という言葉を初めて耳にしました。「1個300円弱で30km程度の試合で5個くらい必要だよ」という、衝撃的な高コストの金額を聞いたのは今でも忘れられません(笑)。そもそもなぜ必要か?そしてそんな活用方法があるのか?など過去の失敗経験ももとにまとめてみました。
2019年のマレーシア遠征(penang eco100...

2019年のマレーシア遠征(penang eco100km)の大量のジェル

ちなみに、今は1つのレース(このときはpenangeco100)でジェルまみれでレースに出ています。

◯【失敗談1】「無補給でハンガーノック事件」@2015年(トレラン歴1年目)

トレイルランニングのレースに初めて出場したのは「NESチャンピオンシップ」の全4戦に出場した、初戦の東丹沢宮ノ瀬レース32.1km (D+1,116m)のレース。水分は給水所で取るけど、レース中にまさか「お腹がすく」なんて思ったこともない(※運動する時はご飯を食べたら吐くって小学校の時習った)から、何も食わずで、2時間ぐらいランニングスタイルで走りました。今思えばあたり前だけど、完全にその頃には身体は枯渇状態になり、何も力が入らず「ハンガーノック状態」へ。フラッフラの状態で、なんとか給水所に辿りついて、そこにあったバナナをとにかくむさぼり、休んでエネルギーに変わった段階で復活して走ってゴール。この頃に初めて「あ、補給大切」ということを学びました。

◯【失敗談2】「刺激物でハンガーノック事件」@2016年(トレラン歴2年目)

トレイルのレースに出場をして「なんだかジェルというものがあるらしい」と学ぶものの、初めて食べる人にはわかると思うけど「気持ち悪いという最初の感想。
初の韓国遠征の食料@UTMJ

初の韓国遠征の食料@UTMJ

初めての韓国のレースでは、エイドでよく出るヌードルはなぜか刺激物の王道「辛ラーメン」。当時何も考えずに、周りに合わせて「辛い辛い」と言いながら食べたけれども、レース復帰した時、「刺激物」が「内臓を刺激」してエイドを出て30分くらいで嘔吐。そのあと、全然何を食べても受け付けることができず、フラッフラでなんとかゴール。(最後の15kmに6時間。笑)ここから、ジェルに慣れ無いけど、試しながら徐々に活用方法を学んでいきました。

◯そもそもジェルって何が良いの?

完全に他のランナーからの受け売りの言葉だけど、一言でいうと、ジェル=「ハイオクガソリン」という言葉が的確かと思う。一般的に消化時間の目安は同じカロリー(150kcal)でも以下のとおり。
・おにぎりやパンなどの固形物 最低1時間半以上
・ジェル 15分
要は、摂取してから早い時間でエネルギーに変わり、かつ実際の食べ物に比べて固形物ではないためアップダウンの時の「胃の揺さぶり」がほとんど無いため、「内臓疲労」が極端に少ない。お腹が空く、ということは「エネルギー」が不足しているのではなく「脳がそう判断している」ということ。言い換えると「お腹が満たされる」とは「エネルギー変換まで完了」してるのではなく「脳がそう思っている」だけで、実際は身体は全然準備できていないかもしれない、ということにもなる。

◯どんなジェルを使ったら良い?

ジェルは基本的に目的に合わせて使うことをお勧めします。基本的にジェルは120〜150kcal程度のエネルギーがあり、入っているのは「糖質」+α(カフェインやナトリウム、マグネシウムなど)。
夜間走が控えている時は「カフェイン入り」のジェル、発汗量が多い時は「ナトリウム入り」のジェル、足つり対策に「マグネシウム入り」のジェルなどを判断軸にするのが一般的。ただし、カフェインを取りすぎて気持ち悪くなったりするケースもあるので、しっかり自分自身で目的に合った「使い方」を考えて戦略を描くことをお勧めします。
最初は大会ブースなどで売っているセットを買うこともOK!

最初は大会ブースなどで売っているセットを買うこともOK!

◯まとめ

レースのジェル補給の目的を一言でいうと「身体のエンプティー状態を防ぐため」ということだと個人的には思います。これからトレイルランニングに挑戦する人がいるのであれば、過去の自分みたいに「遠足」のようなスタンスでチャレンジするのではなく、30kmぐらいのミドルでもしっかりとジェルという「良質なガソリン」をベースで持っておいて、エイドで胃に負担がかからないレベルでのリアルフードを楽しんでもらえたら、ハンガーノックにならずに楽しくトレイルランニングができると思います。

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