【コース紹介(その2)第一エイド・安芸ゴルフセンター→第二エイド・瀬野】
コースディレクターの小田です。前回はスタート→第一エイド・安芸ゴルフセンターまでの序盤16kmを紹介しましたが、今回は第二エイド瀬野までの14kmを紹介いたします。(リンク:前回記事/vol.1)
この区間は地元では安芸アルプスと呼ばれており、広島湾岸レースのロゴになったように「ギザギザ」ぶりが特徴です。ざっくりと大小9つのピークを登ったり降りたり。どちらかというと鉾取山までは登り基調となります。
第一エイド・安芸ゴルフセンターではしっかりと補給を。災害の影響で林道が崩れた影響もあり次のエイド(瀬野)まで途中補給ポイントがありません。しっかり水分を持って上で再スタートを切ってください。
第一エイドを出て左折してすぐ、安芸アルプスの入口があります。ここから金ヶ燈篭山まで0.9km190mほど登ります。おおむねシングルトラック。ほとんどの方が金ヶ燈篭山までがきついと言います。つらい場所ですけど踏ん張りましょう。
きつい金ヶ燈篭山の次はご褒美のトレイルが待っています。安芸アルプスでも一番走れる区間、赤穂峠までリズムよく走っちゃいましょう。ほんと微妙にゆるやかで「スピードスターになったかのような錯覚」も生まれるかも?1.3km進むとそこは赤穂峠です。
赤穂峠を過ぎると次は城山を目指します。ここはそこそこ走れるかな。1kmで130m登ります。地区の方々がこまめに整備してくれておりとても走りやすいかと。また木段もしっかりしてありますので感謝ですね。
城山を過ぎると古峠を通過(しれっと約20km地点)。
566ピークを通過して新峠に急降下します。新峠まで300mで94m下がりますのでけっこうな角度です。足元も少しテクニカルに感じる方もおられると思いますのでスピードに気を付けましょう。
そんな急降下をパスするとそこは新峠。次の写真のように軍の標識が残っており、歴史を感じさせてくれる峠です。この新峠から安芸アルプスの東西にある海田町と熊野町へ降りることもでき(現在熊野町側は災害で通行不可)、昔は重要な生活道だったとの記述もHP等で目にします(赤穂峠、古峠も同様)。
さて、ここからこの安芸アルプスでもきついなあという登りがあります。次の洞所山まで0.6kmで176m登ります。結構な角度の場所があります。
まずは峠から取りついて少し進むと貴重な展望地があります。いまから登る急登に備え、この展望地で一呼吸おいてみるのもありかもしれません。
さて、気持ちは固まりましたか?では行きましょう。短い登りではありますがおケツが割れるかもしれませんw
いい階段ですね。写真では伝わらないけどいい角度なんですよ、ここ。きついでしょうけど汗絞りだしながら一歩一歩確実に前に進みましょう。
そして、おめでとうございます。洞所山に到着です!お疲れ様です。
でもね、あんなに苦労して登ってきてもらったけど、ここ、眺望無いの。もう一度言います。無いの。ほんとごめんなさい。怒っちゃだめよw
さて眺望の無い洞所山の標識をぼーーっと見つめたあとは、一度下ってから、再度少し登ったら591ピーク。そこから大きく右に曲がっていきます。当日は立哨がいるから大丈夫ですが、直進すると違う山に行ってしまうので注意しましょう。少しだけ急なスピードの出やすい下りを進んで再度登り返します。
そしてそこから原山(鉄塔)を目指します。鞍部から1km165mなので走ろうと思えば走れる角度です。実はこの区間が時期によってはとっても寒い。冬に雪が降るとここはなかなか雪が融けません。冬にここに行くことがある場合は防寒しっかりとしてください。
さて原山付近(厳密には三角点は通過しない)を通過すると、大きな無線中継所が現れます。今は去年の災害で道路が崩れたため車が入れなくなりましたが、災害前はこのアンテナ横に車を停めてアマチュア無線を楽しんでいる方を何度も見かけました。
そこを抜けると一旦車道に出ます。少し進むと鉾取山登山口になります。ほんとはここにエイドを設置したかったんですけどね。車が上がれないのがほんと痛い(汗)
鉾取山周辺はハイキングルートがもともと整備されていたので、道幅がとても広い。進むと東屋(避難所)がある展望地(先に言っておきます。少しがっかりかもw)を経由し鉾取山まで進みます。1.2km。
この区間、段差の浅い階段があります。登りはいいんですけど下りがなんともやっかい。歩幅は合わせにくいわ、なんか止めてる金具が微妙に出てるわで思わず「ブツブツ」文句言いたくなると思います。軽快に飛ばしちゃうとひっかかる可能性もあるので慎重に降りてくださいね。
鉾取山に到着。今回の湾岸EASTでの最高地点になります(711m)あ、すみません、ここも眺望ありません(汗)
仕方ないのでこんな感じで「最高地点だぜ、ウェーイ」的な写真でも撮って通過してみてください(笑)
鉾取山頂を過ぎたら左折し徐々に下って行きます。ちなみに左折せずうっかりまっすぐ林道方面に行ったりしますと迷います。遭難しかけます。経験ありますw(当日は立哨いますので安心してください)。
上記写真の分岐を通過したら、ちょっと気合入れてください。鞍部である「舛越峠」まで0.9km300m下ります。かなりの急降下です。足元も滑りやすかったり、ごつごつした箇所もあるので転けるとちょっと痛いです。1回転したことあるのでわかります。痛いです。
ただここを軽快に下れるととても気持ちいいです。ある程度下ると階段もありますのでうまくさばきながら下りましょう。
舛越峠を通過し安芸アルプス最後のピーク、坂山へ登り返していきます。ほんのちょっとだけだけどこの安芸アルプスで唯一、思わずロープを使うんじゃうかもしれない登りが待っています。
地味にきついんです。ここもケツ割れますよ。
この登りを越えたら少し開けた感じのところが出てきますので、左を見てみてください。
こんな感じで今から行く瀬野地区(右の方)や高城山、藤ヶ丸が見えます。いやあ見えちゃいましたねえ(笑)まだまだ先がありますねぇ。。。さあ、気合入れなおして、がんばって行きましょう!
すこし進むと坂山です。ここも下の瀬野地区やみどり坂団地がきれいに見えます。安芸アルプス撃破!の記念写真どうですか?(^-^)
この坂山から数分で瀬野駅への分岐があります。当日は立哨いますので大丈夫かと思いますが、まっすぐ行かないようにお願いします。道はあるにはあるけど超マイナールートなので迷い込むと大変です。
この分岐から下りです。瀬野公民館まで2.2kmで362m下ります。
特にここは「沢沿い」となるため、少し濡れたスリップしやすい箇所が多いので注意です。道も狭いので追い越しなどでは声掛けや、無理に追い越さないなどの配慮をお願いします。
この滝のところも通過します。進行方向左に滝が出てきます。ほんの少し徒渉します。
沢沿いを抜け切ると、国道2号線バイパスの高架をくぐる場所に出ます。ここが見えたら2-300mで瀬野公民館。おそらく「あー、安芸アルプス終わったあ」とホッとすることでしょう。あれ、なんか忘れてません?まだ30kmですよ。まだ17kmほど残ってるんですけど(笑)
とはいえ、まずは第2エイド・瀬野へ行ってしっかり英気を養いましょう。このあとまだまだ「まじかーーっ」てのが待ってますから。さあ補給補給!!
次回、A2瀬野からゴールまでをお伝えいたします。