はじめに

2018年5月、2019年6月に開催された、Tailwind Penang Eco 100(105km D+3470m)
2018年は23時間55分の時間をかけて総合31位。2019年は5位で60km地点まで通過したものの、熱中症でドクターストップにてDNFという結果になりました。
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なぜ出場しようと思ったか?

中国地方から、トレイルランニングのレースが盛んな甲信越のレースに出るためには、東京経由で最低でも交通費は4〜5万円はかかるし、なんだかんだ乗り継いでも1日がかりでの移動になるケースが多い。また、100km超の人気レースともなると、エントリーフィーは3万円超で宿も取れなかったりして高いホテルに泊まらざるケースが多く、多くのレースに出たいものの、費用面も含めて大きな悩みだった。

そんな時に国際トレイルランニング協会のITRA(International Trailrunning Association) を見ていると、思った以上にアジア各国でトレイルのレースが開催されていることに気づいた。特にマレーシアのジャングルとインドネシアは火山地帯の関係でレースが多く、興味本位で東南アジアへの旅行気分で航空券の比較サイトで価格を見てみると、往復で4万円以下の航空券がいっぱい出てきた。エントリーフィーも1万円、ホテルも1泊2000円もあれば泊まれるので、広島から長野などの国内のレースに出場する場合と比較して総額だと日本の6割程度で済む計算。ということで「仕事」を調整して、2018年のPenang Eco 100に出場をすることを決めました。
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どんなレースだったか?

コースは比較的わかりやすく、エイドも多いものの、とにかく高温多湿の環境は攻略が難しかった。日本ではジョギングペースだけど、マレーシアだと閾値ギリギリの心拍数。また、突然のスコールなどにも対応をしなければならず、日本とはまた別の難しさを感じました。
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そんな環境で学んだ3つのこと

①「日本の攻略本の無い世界、を切り開くこと」
マラソンブームが影響し、年々急ピッチで増加するトレラン人気。メジャーなウルトラレース(おんたけ、ハセツネ、信越5岳など)は、就活解禁を彷彿させるようなクリック合戦が繰り広げられています。それと同時に出てくるのが「レースの攻略本」。「攻略本」があると、ググればすぐに、どのくらいのペースで行けば、想定タイムこのくらい、という「相場」が自身の中で確立されます。レース中では「安心感」を得ることが出来る一方で、自身との対話が「自分自身」ではなく「相場」との他者との対話になってしまう。ここからは人それぞれの価値観、成長のベクトルになってしまうのだが、個人的には「自分自身」との対話が楽しいし、人として「成長」できると思います。

②「地球は楽しいってこと」
日本から南へ約5,000km。地球は全く違う顔を見せてくれました。日本で見る太陽と同じもののはずなのに、あの侘び寂びを感じるような姿は全く無く、ただ力強い顔を。夜の怖いと思った雷も、雲がランタンのように光るくらいの稲光。山は感じたことのない、ぬるっとする砂とゴツイ岩など。地球に生かされ、生きるものとして、一回しかない人生を通じ、地球人として楽しみながら学んでいきたいです。

③「笑顔は言語を超えること」
前半の50kmは何度か農村を通過したけどその都度たくさんの子供たちに自転車で追われながら、ハイタッチをしながら「Jepun Hang di sana(日本、がんばれ)」って応援され続けてきました。11箇所のチェックポイントという関門と給水(給食)ポイント。日本の大会以上に、現地のスタッフが暇さえあれば笑顔でサポートしてくれ、送り出してくれました。しんどくて「辞める理由しかない」中で、パワーをもらい「笑顔でスタート」する状況を創り出してくれました。当たり前だけど、一人じゃ絶対ゴールなんてできない。本当にみんなで戦えた環境に感謝です。
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今後に向けて

中国地方からは、広島空港からはシンガポール便。他の空港からもソウルや香港までLCCが飛んでおり、どこかのハブ空港には格安で行ける時代です。日本では味わえないレースがまだアジアにもたくさんあるので、ぜひチャレンジをしてみてはいかがでしょうか?

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