はじめに
午前3時にスタートしてから18時間24分後。今自分が持っている全ての力を出し切って、 総合5位でゴールテープを切ることが出来ました。28歳の夏は、トレーニングや自分と向き合うことに捧げ、食生活を見直して体脂肪率も7%台に載せてのレースでした。今回は、そんなレースの様子をまとめたいと思います!
アクセスと今回の大会について
今回出場したのはUTGJ(Ultra Trail Geoje-Jimae)というレースで、韓国第二の都市・釜山から西に50km離れた島でのレース。韓国ではリゾート地としてゴルフや高級ホテルが点在しているようなエリアで、比較的日本からアクセスがしやすい場所でした。
広島から釜山へは直行便が飛んでいないので、福岡空港まで新幹線・バスを乗り継いで向かい、そこからフライト。そして、滞在ホテルに頼んで、空港までは送迎をお願いしました(大会期間中の全ての送り迎えしてもらって、5000円は安い)。ちなみに、福岡空港と釜山へはLCCが1日5往復くらい飛んでおりフライトは40分ぐらい。しかも今回は諸税混みで1.2万円で釜山への往復チケットを手にしました。(往路は1000円。笑)
広島から釜山へは直行便が飛んでいないので、福岡空港まで新幹線・バスを乗り継いで向かい、そこからフライト。そして、滞在ホテルに頼んで、空港までは送迎をお願いしました(大会期間中の全ての送り迎えしてもらって、5000円は安い)。ちなみに、福岡空港と釜山へはLCCが1日5往復くらい飛んでおりフライトは40分ぐらい。しかも今回は諸税混みで1.2万円で釜山への往復チケットを手にしました。(往路は1000円。笑)
今回のレースは、13km,21km,30km,100kmの4つのカテゴリがあり、各カテゴリ200人くらいの出場者(100kmは180人くらい)。韓国のレースには珍しく日本語の特設ページが用意されており、かつ日本語がゴリゴリでしゃべることができるスタッフの方もいて、ほとんどその方を起点に手続きを進めました。(海外送金は手数料がかかるので、現地支払いでした。笑)
UTGJ100km(D+5790m)について(レースの位置づけ/戦略)
レースの位置づけ
2019年は、3月下旬〜7月中旬を上期/7月中旬〜8月OFFと鍛練期/9月初旬〜11月を下期として合計11レースに出場を予定しており、それ以外の冬の期間はアルペンスキー選手としての国民体育大会を戦う1年のスケジュールを描いています。
その中で下期一発目の優先度Aのレースとして、コーチと共に戦略的に調整をしてきました。
その中で下期一発目の優先度Aのレースとして、コーチと共に戦略的に調整をしてきました。
レース戦略
今回のレースに出場するにあたり、昨年度のレースのリザルト(出場選手のレベル)を分析。この距離と累積標高だと、通常ならば14時間〜15時間程度のはずなのに、昨年の優勝タイムが17時間半。。何かがおかしい。その優勝者がたまたま韓国在住のアメリカ人の友人だったので聞いてみるけど、返ってくる言葉は「あぁ、超タフなレース。韓国イチきついよ!!がんばれ!!」との言葉。とりあえず、最低限5位表彰台を目標に、17時間半を最速のタイム設定を行いました。
大きく3分割で設定を行い、予定タイムは以下の通り。
①約38km(D+2900m)/想定 6時間半
→午前3時スタートで、山岳セクションが中心。レース展開も読めないので、LT値以下で走行で通過。
②約42km(D+1620m)/想定 6時間40分
→攻めるポイント。広島の練習で取り組んだセクションが多くなるので、ここでジャンプアップしたい。補給のみ、終盤取れなくなることが想定できるため、固形物・コーラなどで喉を広げる。
③約20km(D+1100m)/想定 3:時間20分
→気持ちで押し切る。(笑)夜になるので、寒暖差注意。
①約38km(D+2900m)/想定 6時間半
→午前3時スタートで、山岳セクションが中心。レース展開も読めないので、LT値以下で走行で通過。
②約42km(D+1620m)/想定 6時間40分
→攻めるポイント。広島の練習で取り組んだセクションが多くなるので、ここでジャンプアップしたい。補給のみ、終盤取れなくなることが想定できるため、固形物・コーラなどで喉を広げる。
③約20km(D+1100m)/想定 3:時間20分
→気持ちで押し切る。(笑)夜になるので、寒暖差注意。
レースを振り返る
結果から言うと、以下の展開。
・①序盤で、ロストパレードで40分遅延で6位
・②中盤で、練習通りの走りが出来て40分取り戻して2位(区間1位)
・③終盤で、①②で出し切ってしまい、かつコースも荒れて、5位
コースマーキングは、日本のレースと比べると1/3くらいでGPXデータが無いとそもそもコースが全然わからない。今回は序盤からいきなり、天候が悪い中だったため、真っ白かつ反射板が無いマーキングは何も見えない。GPXデータは仕込んで、ナビゲーション通りに進むものの、前週の台風の影響で倒木も多く、どこがコースかわからないので何度もロストしました。また、ロストの途中で藪の中で転倒。その際に、ナビゲーションや心拍管理、ペース管理の全てを支えるSUUNTO9のベルトが破損していまい使えなくなってしまいました。。
・①序盤で、ロストパレードで40分遅延で6位
・②中盤で、練習通りの走りが出来て40分取り戻して2位(区間1位)
・③終盤で、①②で出し切ってしまい、かつコースも荒れて、5位
コースマーキングは、日本のレースと比べると1/3くらいでGPXデータが無いとそもそもコースが全然わからない。今回は序盤からいきなり、天候が悪い中だったため、真っ白かつ反射板が無いマーキングは何も見えない。GPXデータは仕込んで、ナビゲーション通りに進むものの、前週の台風の影響で倒木も多く、どこがコースかわからないので何度もロストしました。また、ロストの途中で藪の中で転倒。その際に、ナビゲーションや心拍管理、ペース管理の全てを支えるSUUNTO9のベルトが破損していまい使えなくなってしまいました。。
スタートから3時間。ロストを繰り返しながらなんとか、朝日が登ってくるとコースは分かりやすくなり、温存していた足を使って一気にペースアップ。なんとか順位を繰り上げて行き、序盤のセクションを6位でクリアしました。
今回のエイドは、韓国レースあるあるの「辛いラーメン」は一切出ず、おにぎりやワカメスープなど日本人に合う食材が多く出ました!補給面は、ジェルを中心に戦略を組んでいたものの、後半受け付けなくなった時の対策のために、バナナなどを咀嚼しながら喉を開け続ける工夫を。この効果は出て、終盤まで補給は問題なく戦い抜くことができました。
エイドワークをうまくこなし、中盤以降の走れるセッションは徐々に調子を取り戻して前を追いました。比較的ロードや斜度率5%程度のトレイルが多く、広島の山で練習した環境とほぼ同じコース設定。前のランナーをキャッチするためにペースアップし続け、80km地点のチェックポイントまでに2位まで順位を引き上げました。
ただ、ここからまた天気は雨へ。コースは他のカテゴリと同じセクションでズルズルになり、ここまでの区間で全てを使い果たしたため、進むことがやっとの状態。結果的に、一度は中盤競り合った3名の選手がパックで猛追してきて、最後は抜かれてしまいました。とはいえ、表彰台を確定させることができ無事に目標を達成しました。
まとめ
海外のレースは日本での常識(と思っていること)は通じないことが多い。今回のレースだとマーキングが少ない、誘導はほぼ無い、ということで「GPX」データは必須だった。これから、海外のレースに出場される方はぜひ「GPX」は活用はしてほしい。
【コラム】トレランでGPXデータの使う3つのメリット - DISTANCE WEB

トレイルランニングを楽しむ方なら一度は聞いたことがあるであろう「GPXデータ」。使ってみて感じた3つのメリットをまとめました。
トレイルラン(=走り)を始めて4年。広島はすぐに山にいける素晴らしい環境なので、この場を最大限活用して強くなりたい。下期のレースもあと、3試合。広島から世界へ。必死になって日々を過ごしていきます!
練習は裏切らないー初めて”笑顔で戦えた”100kmの経験 UTGJ@韓国遠征ー | 現実と夢を繋ぐ瞬間に出会うために

「HODAKA、すごいぞ。お前が2位だ!トップのチス選手とは、たった20分差!」80km地点のCPで、韓国人スタッフに盛大に鼓舞され、終盤の山へ突っ込んでいった。しかし、序盤のコースロストで消費した「
今回のレースの様子は個人HPでもまとめているのでぜひお読みください!